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白。| 1
気付いたら、白くうねる一本道を歩いていた。
それとは濃度の違う白い空を見上げると、小さく煙をあげる都が見えた。
トレードマークの航空帽は、
機関部と共に墜落するときに、どこかへ放り投げてしまった。
着物は血と埃でドロドロだが、身体は痛まない。
「死んでしまったんだなぁ」と無感動に思い、
ヘイハチは、ついいつもの癖でうっすら微笑んだ。
何も、何もない、白い世界。
自身が前に進んでいるのか、道の方が後ろへ流れているのか、
ゆっくりなのか、速いのか、それすら朧で……ヘイハチはあの鮮やかな色を想う。
あの紅は……美しく舞っているのだろうか。
金糸を靡かせて、返り血を浴びて。
刃をリンと響かせて、切なくなるほどに強い、あなたは。