ねこまつりのよるに| 1
「アフロ、最近冷たいんだ」
瞬に泣かれてしまった。彼の涙ほど、私の心を揺さぶるものはない。
「瞬… 私はどうすれば…」
「アフロなんか嫌い!」
情けないが、その時の私はショックで声も出なかった。
「僕、日本に帰るね。さようなら、アフロ」
一体何がそこまで、瞬の機嫌を損ねたというのだろう?
あれから3日間、何をやっても身が入らず、食事も喉を通らない。
「お困りのようですね」
振り向くとアテナが立っていた。
「アテナ、どうか私のことなど、お気になさらず」
「瞬と何かあったのですね」
ばれている。
「あなたをそんな気持ちにさせるのは瞬以外にいません。違いますか?」
アテナは微笑んだ。
「でも安心してください。瞬は今日、私のもとに来ました。あなたと会ってお話がしたいと」
「本当ですか?!」
「ええ。但し、幾つか質問に答えて頂かなければなりません」
「質問?」
私の愛が試されるとでもいうのか? よろしい、答えよう。
アテナは瞬の名前を呼んだ。