suit on you | 6
月曜日、朝食の後片付けをしていると背中に視線を感じた。
振り向けばネクタイの結び目を整える小十郎がふっと微笑む。先日言われたことを思い出して、幸村は耳まで顔を真っ赤にする。
「……こ、小十郎さんっ、ダメですからねっ!」
「…何が、ダメなんだ?」
今脱いだらふたりとも確実に遅刻ではないか。
幸村がイケないことを妄想していることに気づいて、小十郎はわざと腰に腕を回した。
「…ひ…! あ、あ…っ、どこ触って…」
「…このくらいで熱くなるなよ……これで夜まで我慢出来るのか…?」
「っ……んん…っ」
朝から濃厚なキスを受けて、頭の芯までくらくらさせられた。唇がやっと離れたと思えば、小十郎はもう上着を羽織ってしまっている。
「…じゃ、先に行く」
引き締めた表情からのぞかせる微笑みが、幸村の胸をまた高鳴らせる。
見送る背中に呟いた。
……今日も、ステキです。