氷河瞬
僕がどれだけ君を好きか、君だけが知らない | 5
「じゃあ、食後のデザートを賭けて競走しよう!」
僕は氷河の腕から手を離すと、枯葉を舞い上がらせて駆けだした。
反射的に僕を捕まえようとした氷河の指先が、空を彷徨うのをちらりと横目で見る。
氷河はすぐに気を取り直したみたいで、自ら光を放つ金髪をなびかせながら僕を追ってきた。
ダメだよ、氷河。
今日はもう時間切れだから、僕は絶対に捕まらない。
また出直して来てね。
僕はそう思い苦く笑うと、本気で氷河を引き離しにかかった。
fin.